ヘアメイクアーティストの就職先には、ヘアメイク事務所、美容室、ヘアメイクサロンなどがあります。
そのなかでも、この記事では「ヘアメイクサロン」の仕事について解説します。
気になるお給料事情や、求人情報も紹介しているので、ぜひ最後までお読みください!
ヘアメイクサロンとは
ヘアメイクサロンでは、髪のヘアメイクと顔のメイクアップを行います。
ヘアメイクをトータル的に行うサロンとヘアとメイクアップそれぞれに特化したサロンがあります。
・ヘアに特化したサロン
ヘアセットのプロフェッショナルな施術者が集まり、セットのレベルが高く、料金も美容室よりリーズナブルな場合が多いです。
・メイクアップに特化しているサロン
スキンケア含むフルメイクや、目元・口元などポイントメイクを中心に眉毛カット、まつ毛のエクステ、エステなどのメニューを取り入れているビューティーサロンもあります。
ヘアメイクサロンではどのようなニーズで利用される?
ヘアメイクサロンでは、お客様の魅力を引き出し美しく魅せることが求められます。
では、どのようなニーズで利用されるのか、求められるシチュエーションを解説します。
ハレの場のヘアメイク
ブライダルのヘアメイク、成人式の振袖、卒業式の袴を着用するときなど一生に一度のハレの場のヘアメイクや、お呼ばれのパーティなど特別な日の予定にふさわしいヘアメイクが求められます。
ナイトヘアセット
ナイトワークのお仕事では、着物に見合う日本髪のへアセットから、夜会巻き、洋風へアセットまで華やかな場に相応しいヘアセットが求められます。
お客様は仕事前に来店される方がメインなので、セットのスピードも大切で、長時間崩れにくいスタイルを施します。
カジュアルアレンジ
特別な日や仕事用のヘアメイクだけではなく、仕事帰りやデート前に立ち寄り、ちょっとしたイベント、女子会の集まり、日常の中にヘアメイクを取り入れる女性も多く来店します。
ヘアアレンジを専門とするサロンも増え、お客様の1日を彩るヘアメイクも求められています。
ヘアメイクサロンで働くには?
ヘアセットサロンのよくある応募条件について解説します。
美容師免許を保持
ヘアメイクを行うには原則、美容師免許が必要となります。
ただし、勤務先や職種によっては必ずしも美容師免許を必要としない場合もあり、免許取得予定者でも可能、美容師免許の取得支援をする求人もあります。
衛生面の問題などから年々規制が厳しくなり、まつ毛エクステやメイクアップを含む首から上の施術には美容師免許を必要とする動きが高まっています。
これからヘアセット師やヘアメイクアップアーティストとして活躍をしていきたいと考える方は、美容師免許の取得を前提に考えておきましょう。
美容師免許以外のヘアメイクに役立つ資格は、こちらの記事で詳しく紹介しているので参考にしてください。
ヘアメイクとして働くには資格が必要?資格がないと就職は難しい?未経験でもOKな求人もある
未経験でもアシスタントから始めることができます。
特にヘアセット向けのサロンでは、アシスタントからスタイリストになるまでの期間が短い傾向にあります。
美容師がアシスタントからスタイリストになるまでの平均期間が2年〜3年と言われているなか、3ヶ月〜1年程度でデビューできる場合が多いです。
スタイリストまでのカリキュラムが整っている企業では、ブランクがある方も安心して応募することができます。
ヘアメイクサロンの給料事情は?
ヘアメイクサロンで求人募集されている雇用形態は、正社員、アルバイト・パート、業務提携・業務委託があります。
雇用形態によって給料額に幅があり、それぞれ詳しく解説します。
正社員
ヘアメイクサロンでの正社員の給料平均は20〜25万円前後が相場です。
地域によって相場が異なり、都心部や繁華街などナイトワーク向けのヘアセットサロンが多く集まるエリアでは給料相場が上がる傾向にあります。
アルバイト・パート
アルバイト・パートの時給相場は、1,000円〜1,500円です。
ヘアセット向けのサロンでは、お客様が集中する時間帯に特徴があります。
結婚式の参列やイベントのため来店されるお客様が多い土日・祝日は、早朝や午前中に予約が集中しやすいです。
ナイトワーク向けのサロンや仕事帰りに立ち寄られる方が多いサロンでは、16時以降から混雑し始めます。
混雑する時間帯だけ数時間募集している求人も数多くあります。
業務委託・業務提携
ブライダルや撮影用のヘアメイク、ナイトワーク向けのヘアセットでは、業務委託・業務提携での募集が多い傾向にあります。
1件あたり定められた金額の支払い方や、完全歩合制で施術料金の数十%が支払われるパターンもあります。
求められる+αのスキル
ヘアメイクの仕事でキャリアを広げていくために磨くべきスキルを紹介します。
ヘアセットとメイクアップ技術
海外のヘアメイクアーティストは、ヘアメイクと顔のメイクアップが分業されていますが、日本では同一者がヘアメイクとメイクアップを施すことが一般的です。
ヘアメイクの仕事の専門性を高めていくには、特別な衣装やシチュエーションに合わせたヘアとメイクのトータルした技術力が求められます。
着付け技能
ヘアメイクサロンでは、ヘアセット・メイクアップと同時に着物の着付けを求められることが多く、着付け師の需要が高いです。
ヘアメイクサロンによっては、着付けができると時給アップや手当が支給されることもあるでしょう。
着付けに必要なスキルや学び方はこちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
着付け師に必要な資格とスキルは?取得の難易度とともにご紹介 着付け以外にも!着物に関する資格と学び方を解説まとめ
ヘアメイクの求人情報についてまとめました。
まずはどのようなヘアメイクアーティストとして活躍したいのか考えてみましょう!
サロンによって求められるスキルが異なり、働き方の選択肢も豊富にあります。
気になる方は実際に求人情報を見てみるとイメージがより広がるでしょう。
他のコラムでもヘアメイクアーティストの仕事や転職情報を多数紹介していますのでチェックしてみてください。