着物のレンタル店について徹底調査!販売店との違いや取扱商品を紹介

着物のレンタル店について徹底調査!販売店との違いや取扱商品を紹介

成人式や結婚式、改まった席など、多くの人は着物を着る機会を経験するのではないでしょうか。

その場にふさわしい着物を持っていなければ購入する、またはレンタルで着物を借りることもあるかもしれません。

この記事では着物レンタル店の種類や特徴、取扱う商品、販売店との違いやメリットについても解説していきます。

着物レンタルはどのような需要がある?

日常生活で着物に馴染みがない人でも、意外に着用の機会はあるものです。
レンタル着物を利用するシーンは主に以下のようなタイミングがあるでしょう。

  • お宮参り
  • 七五三
  • 入学・卒業式
  • 成人式
  • 冠婚葬祭
  • 式典・パーティー
  • 初詣
  • 茶会や華道のイベント

着物デートや女子会、歌舞伎などの舞台鑑賞、ちょっとしたお出かけや、おしゃれの一つとして着物を着たいという需要も最近では多くなっています。

着物をレンタルしているお店の種類

着物レンタルにはオンラインで注文が可能なネット宅配レンタル、実際のお店で着物を選ぶ店舗型のレンタルと、主に2種類があります。

ここではそれぞれの特徴を解説します。

ネット着物レンタル

最近ではオンラインの着物レンタルサービスが急速に増えています。

利用者は家にいながら用途や好みに合う着物や小物を選び、配送から返却までお店に出向く必要がありません。

家の近くに着物レンタルの店舗がない場合や、忙しい人にとって大変便利なサービスです。

また、店舗を構えないため、比較的安価に提供できるというメリットもあります。

利便性の良い半面、届いてみたら想像していた色・柄や素材感が違っていたということもあるでしょう。

また、自分で着付けやヘアメイクができない場合は別途依頼する必要があります。

店舗型レンタル

ネット型のレンタルとの最大の違いは、実物を見て試着して選ぶことができる点です。

思った雰囲気と違う、サイズが微妙に合わないといった失敗も少なくなります。

店舗型レンタルにはいくつかのタイプがあります。

ホテルや結婚式場の貸衣装

結婚式、成人式や卒業式など、ハレの日の着物を借りるお客様に多く利用されます。

着物に不慣れな方であっても、専門のスタッフが着物選びからコーディネートもアドバイスします。

結婚式の場合は新郎新婦だけではなく、ご親族や参列者も着物をレンタルされる場合も多いでしょう。

当日の着付けやヘアメイク、写真撮影に対応している店舗もあります。

呉服店・晴着ショップのレンタル

販売店が着物のレンタルも行っているパターンです。

レンタルして気に入ったお客様がそのまま着物を購入できるお店もあります。

観光地などのレンタル着物

京都や浅草など、歴史のある観光地に多くあります。

普段着物を着る機会の少ない若者や、海外からの観光客に気軽な着物体験として人気があります。

取扱商品

レンタル着物で取り扱っているのは、主に下記のような着物の種類があります。多くの着物レンタルでは利用シーンに応じた着物や帯、必要な和装小物一式を取り扱っています。

  • 振袖
  • 卒業式袴
  • 黒留袖
  • 色留袖
  • 訪問着
  • 色無地
  • 浴衣
  • 子供用きもの
  • 紋付袴
  • オプション類(バッグ、ショール、髪飾りなど)

レンタル店と販売店の違い

次にレンタルと販売(購入)のそれぞれの特徴、違いを確認してみましょう。

着物レンタルの特徴

気軽に着物を着る機会を提供するのがレンタル着物の良さだと言えます。

  • 一般的に、購入するより安い価格で着物が着られる
  • 保管やクリーニング、お手入れもお店側が行っている
  • 肌着から足袋まで一式セットでのレンタルが多く、着物初心者でも小物を揃える必要がない
  • 店舗型の場合は着付け・ヘアメイク、写真撮影など利用者のニーズに対応している

着物販売の特徴

着物の種類や生地の品質、購入する場所によって、数万円から百万円を超えるものなど、幅広い価格帯があります。

購入すると保管の手間やコストもかかりますが、愛着を持ち長いつきあいになることもあるでしょう。

  • チェーン店や振袖専門店、老舗呉服店、リサイクル専門店など店舗ごとに特色がある
  • 着物に深い知識や専門性を持つスタッフがいるお店もある
  • 着る人のサイズに合わせて仕立て、洗濯などのアフターフォローもしている
  • 着物を親御さんから受け継ぐこともあり、店とお客様が家族代々のおつきあいとなる場合もある

着物レンタルの今後の需要や傾向

着物離れと言われていますが、成人式などのセレモニーで和装を選ぶ人の割合は多く、レンタルの利用シーンがなくなることはないでしょう。

ネット型と店舗型、両方のメリットを備えたサービスや、バーチャル試着ができるサイトも出てきています。

着物レンタル市場が今後も成長していく可能性は十分にあるでしょう。

まとめ 

いかがでしたでしょうか。

着物をレンタルするか購入するかは、個々の価値観やスタイルによっても変わってきます。

着付けの大変さや実用性において、着物には多少のハードルがあるのは確かです。

しかし、レンタルの普及で、より身近で手軽に着物を楽しめるようにもなっています。

ネット型、店舗型と利用者は場面に応じて上手に使い分けていくこともできるでしょう。

インターネットやSNSの影響で和装に興味を持ち、着てみたいと思う若い世代も増えています。

着物のレンタルは日本の着物文化を継承し、世界に発信する大切な役割と考えても良いかもしれません。