ヘアメイクアーティストになるためには、専門学校や独学でヘアメイクを学んだ後、就職しますが、就職後すぐにヘアメイクアーティストになれる訳ではありません。
最初の数年間、誰しもがアシスタントとして下積み経験をする必要があります。
そこでこの記事では、ヘアメイクアーティストのアシスタントの仕事について解説します。
具体的な仕事内容、仕事のやりがいと辛いと言われる理由も紹介しています。ぜひ最後までお読みください。
仕事内容
ヘアメイクアシスタントの仕事内容は主に「先輩スタイリストのサポート」と「雑用」です。
それぞれ解説していきます。
ヘアメイクスタイリストのサポート
アシスタントは、見習い期間であるため基本的にはお客様の髪や顔を触らせてもらえません。
先輩スタイリストの仕事のサポートを通して、仕事の流れ、立ち回り、コミュニケーションの取り方などヘアメイクアーティストとしての基礎的な仕事を覚えていきます。
雑用
掃除や道具の準備・後片付けなどの雑用もアシスタントの仕事です。
仕事現場の整理やメンテナンスを先回りして行い、先輩スタイリストがスムーズに動ける環境を整えます。
仕事の厳しさ
ヘアメイクアシスタントの仕事は辛いと言われることもありますが、仕事のどのような点が厳しいのか理由を解説します。
給料が低い
勤務先によって幅がありますが、アシスタントの平均年収は200万前後です。
年収200万円の場合、社会保険料などの各種税金を差し引いた手取り金額の目安は約13万5,000万円です。
給料水準としてはかなり低いと言えるでしょう。
アシスタントの給料だけでは生活が成り立たないという声もあがります。
拘束時間が長い
アシスタントは現場に合わせて早朝から出勤し、1日の終わりは掃除や翌日の業務の下準備といった雑務をこなします。
一連の業務が終わった後に、残って自主練習を行います。
休日も積極的に講習会の参加や自主練習を行うことが求められ、プライベートの時間を取得しづらいです。
不規則な勤務形態であり、休みも不定期な場合が多く、決して恵まれた労働条件ではありません。
人間関係による精神的ストレス
アシスタントは身体面でも負担が大きいですが、精神面でもストレスを感じる場面が多いです。
サポートする先輩との関係に悩みを抱えることや、理不尽な指摘を受けることもあるでしょう。
厳しい上下関係、ハラスメントによる職場の人間関係を理由に退職してしまうアシスタントは多いです。
モチベーションが保てない
アシスタント期間の平均は約2〜3年だと言われています。
ただし、所属するヘアメイク事務所やヘアサロンによっては、5年以上の下積みを要する場合もあるでしょう。
雑用ばかりでスキルを磨く時間が十分に取れない、昇格の基準制度が整えられていないため年数が経過してもアシスタントのままといったケースも多く見受けられます。
このようなことから、アシスタント期間にモチベーションが保てず、夢を諦めてしまう人も少なからずいるのが実情です。
仕事の魅力・やりがい
決してアシスタントは辛いことばかりではありません。
ヘアメイクアシスタントの仕事の魅力とやりがいを紹介します。
プロの仕事を間近で学べる
プロフェッショナルな技術を近くで見ることができ、将来に繋がる学びや新しい発見を得ることができます。
また、アシスタントは、基本的なビジネスマナーを学ぶ期間でもあります。
ヘアメイクの専門的な技術だけでなく、電話応対やクライアント均衡など社会人としての基礎力を身につけることできるでしょう。
人の役に立てる喜びを感じられる
アシスタントは縁の下の力持ちとして先輩スタイリストのサポートをします。
サポートがあるからこそ、先輩スタイリストは効率よく仕事に取り組むことができます。
先輩の仕事の役に立てることがアシスタントのモチベーションに繋がるでしょう。
そこで成果を出せば先輩スタイリストから評価され、自分自身の存在価値を高めていくことができます。
さまざまな出会いがある
ヘアメイクの仕事は、カメラマン、衣装スタイリスト、デザイナーなどの多様な職種の人たちと協働して仕事を行います。
さまざまな出会いに恵まれることで、知見を広げることができるでしょう。
この時期に得た人脈やコネクションは後の財産になります。
アシスタントから独立する選択をする場合でも、仕事のオファーを受けるきっかけとして人脈が必要不可欠です。
ヘアメイクアシスタントに求められることは?
ヘアメイクアシスタントにはどのようなことが求められるのでしょうか。
アシスタントに求められるポイントを紹介します。
コミュニケーション能力
挨拶などの基本ができていない、コミュニケーションが図れないといった相手への気遣いや配慮に欠けた対応は現場でのトラブルに繋がる恐れがあります。
下積み時代はスキル獲得ではなく信用獲得とも言われています。
社会人として基本である報告・連絡・相談を徹底して行いましょう。
適切な状況判断
アシスタントはサポートが主な仕事ですが、指示を待つだけの受け身ではなく、常に周りの状況を判断し、臨機応変に動くことが求められます。
アシスタントとしての立ち回りを理解し、先輩スタイリストが何を求めているのか、必要とされていることを理解するように努めましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。ヘアメイクアーティストのアシスタントについて解説しました。
アシスタント期間は辛いこともありますが、活躍しているヘアメイクアーティストも例外なく下積み期間を経てキャリアを築いています。
ヘアメイクアーティストという仕事はやりがいに溢れた魅力ある仕事です。
アシスタントを経験した先には華々しい未来が待っているでしょう!
他のコラムでもヘアメイクアーティストの仕事や、転職情報を紹介しているのでチェックしてください。
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