フォトスタジオの店長は、どのくらいお給料がもらえるのでしょうか。
スタッフと比較すると仕事の幅・責務が大きくなるため一般的に給料が上がりますが、一体どのくらい給料が上がるのか気になる方もいるでしょう。
この記事では、フォトスタジオの店長の給料・待遇面を解説しています。
店長職の仕事内容、店長職から目指せるキャリアアップについても紹介しているので、ぜひ最後までお読みください。
店長の主な仕事内容
店舗の管理・監督者として販売計画を立て、商品の仕入れから在庫管理、店舗スタッフの人員配置と人材育成、売り上げや予算の管理といったヒト・モノ・カネの管理を行います。
詳しく解説していきます。
商品の仕入れ・在庫管理
フォトスタジオでは、販売する商品の在庫を抱えることは多くありませんが、撮影器材や衣装、その他備品の管理を行います。
撮影した写真に付随する商品ディスプレイや陳列といった購買意欲が高まる売り場作りから、売り上げに繋がる施策を考え打ち出すことも店長の役目です。
予算や売り上げの管理
定められた予算に応じて利益を出さなければなりません。
店長は、滞りなく店舗を運営するだけではなく、日々利益を追求することが役目であり、店長職に求められる付加価値でもあります。
従業員のマネジメント
各スタッフの能力や都合を考慮しながら、シフト管理をし、適切な人員配置を行う必要があります。
それだけではなく、スタッフの技能・性格などを把握してスタッフの育成を行うことも店長職の大切な仕事だと言えるでしょう。
優秀なスタッフ育成のために、スタッフのモチベーションの向上や、一人ひとりに目標を定め、フィードバックを行いながらスタッフを成長に導いていくことが店長の役割です。
店長職の平均年収
フォトスタジオ業界の平均年収は340〜360万円が相場だとされています。
年齢や経験、所属する会社の規模、働くエリアによって金額の相場は異なりますが、店長職の場合、給料にプラスして役職手当・特別手当などが加算されます。
カメラマン(フォトグラファー)の平均年収については、こちらの記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
カメラマン・フォトグラファーの仕事内容について解説!どんな種類があるの?気になる年収はいくら?店長職の待遇
店長職に支給される手当や待遇面を解説していきます。
役職手当
社内での職務・職責の大きさに応じて役職手当が支給されます。
「役付手当」「管理職手当」と呼ばれることもあるでしょう。
一般的な会社組織では、昇進すると「主任」「課長」「部長」などの役職に就き、その役職に応じて定められた役職手当が給与に付加されます。
店長職は、基本給に1~3万円程度の役職手当を付与されることが多いようです。
勤務先によって手当額が異なるので参考までに。
賞与
店長職のほとんどは正社員のため、業績によって年2回もしくは、年1回ボーナスが支給される企業もあるでしょう。
インセンティブ・報奨金
成果主義を導入している企業では、店舗売り上げの目標数値や個人目標をクリアすると、インセンティブが発生することがあります。
頑張り次第では、年収アップが期待できるので、募集要項でインセンティブの有無を確認しておくとよいでしょう。
その他諸手当
正社員であれば会社から住宅手当、扶養手当などを受けることが出来ます。
カメラマンやヘアメイクは技能・資格手当が支給される企業もあります。
店長職に求められる能力・スキル
店長の役割と責任について解説していきます。
マネジメント能力
会社の方針や店舗目標を現場スタッフに指示を行い、浸透させていきます。
ただ、指示をするのではなく、店長としての意思をはっきりと示し、進むべき方向を提示することが大切です。
スタッフから信頼を得ることに繋がるでしょう。
スタッフの士気を高め、スタッフの能力を最大限に活かせる環境を整えていくことも店長の役割です。
適切な牽引によって、スタッフを動かし、キャリア形成を助長していくことが上からも下からも求められる店長像だと言えるでしょう。
コミュニケーション能力
スタッフと良好な関係を築くためには、積極的にコミュニケーションを図る必要があります。
スタジオの雰囲気の良さは、撮影するお客様にも伝わります。
日頃からスタッフと密なコミュニケーションを心掛け、風通しの良い職場作りができるとよいでしょう。
ただし、時には、厳しいことを言わなければいけない場面もあります。
スタッフがミスをしてしまったときに、問題を乗り越えるため一緒に解決策を考え、スタッフの成長を促す工夫が求められます。
クレーム対応スキル
クレームの対応・処理も店長の役割です。
クレームに対して柔軟に、かつ穏便な対応が求められます。
クレーム時の真摯な対応は、店舗の評判やお客様満足度の損失を防ぐために欠かせません。
クレームの対処だけではなく、クレームが発生する事態を未然に防ぐため、事前にリスク回避を行い、対策をとることが最も重要です。
経営者の視点を持つ
店舗の売り上げと利益目標達成に責任を持たなければなりません。
実績が良くなければ、その責任を店長に問われます。
売り上げを伸ばし、人件費などの店舗運営に関わるコストをコントロールしておさえていく必要があります。
店長職は、経営者としての視点が求められるでしょう。
マーケティング要素を用いて、さまざまな数字を駆使しながら、常に改善を重ねていきます。
どのようなキャリアアップが望める?
店長職からキャリアを形成していくには、どのようなキャリアプランがあるのかを解説していきます。
エリアマネージャー
オーナー店長の場合もありますが、店舗がいくつかありチェーン展開している企業では、エリアマネージャーに昇格する道が開けるでしょう。
企業によっては、スーパーバイザー(SV)と呼ばれることもあります。
エリアマネージャーは、複数の店舗の店長を束ね、マネージメントや店舗経営の管理・監督を行います。
店長職よりも難易度の高いマネジメント経験を積むことができるでしょう。
本部勤務
現場経験を活かして、本社勤務に移動して自社商品の管理や仕入れ業務、商品開発、店舗開発、人事、採用担当といった部署へ異動するケースもあります。
キャリアチェンジも優位に進みやすい
勤めている先で、エリアマネージャー、本部勤務などに移行してキャリアアップを目指す道もあれば、キャリアチェンジをすることも選択肢の一つ。
店長職で培ったスキルは、同じ業界だけではなく、異業界・異業種への転職にも応用が利くものです。
転職をすることで、年収が上がるケースもあるでしょう。
まとめ
店長職は、その責任の大きさからプレッシャーがのしかかることもあるでしょう。
ただし、それ以上に店長職だからこそ得られる大きなやりがいは計り知れません。
今後のキャリア形成にも必ず役立つ経験となるでしょう。
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