フォトスタジオ・ 着物・振袖業界の仕事内容は?求人動向についても解説!

ライフイベント業界の求人の種類は?どういった職種の求人が多い?

人生の特別な日をお祝いする仕事として「フォトスタジオ・カメラマン業界」や「着物・振袖業界」があります。

代表的なものとして、スタジオや写真館・呉服店や振袖ショップなどがありますが、その中でも複数の職種にわかれています。

この記事では「フォトスタジオ・カメラマン、着物・振袖業界へ転職を考えている方」「ライフイベントに関わる仕事を目指している方」「写真や和装に興味がある方」に向けて、仕事の中身や求人の動向まで詳しくご紹介していきます。

フォトスタジオ・着物・振袖業界の職種一覧

「フォトスタジオ・カメラマン業界」や「着物・振袖業界」には、次のような職種があります。それぞれ具体的な仕事内容をみていきましょう。

カメラマン

フォトスタジオや写真館でのカメラマンの仕事は、お客様の大切な節目やイベントの写真撮影です。

例えば、お子様のお食い初めから、お誕生日、七五三、成人式、卒業式など一生に一度のライフイベントをカタチに残します。
きっとその多くは幸せな家族写真の撮影でしょう。

大切な瞬間を切り取るために、写真の種類に応じてベストなポーズをアドバイスしたり、自然な笑顔を引き出せるようにコミュニケーションを図って空間作りを演出していきます。
お客様の未来に残る大切な写真を撮影することは、大きなやりがいがあるでしょう。

カメラマンの仕事に憧れを持つ方も多いのではないでしょうか。
転職の場合、基本的には実務経験や業界経験を必須とする場合が多いですが、撮影技術が高くなくてもアシスタントとして働きながら技術向上を目指していくことも可能です。

スタジオアシスタント

スタジオアシスタントの仕事は、フロント業務全般を行います。

ご予約の受付からスタジオにおける接客、電話対応、衣装管理、データ入力など事務作業も含みます。
スタジオや写真館によっては、撮影時にお子様をあやすことや、プラン・コースのご提案、具体的な撮影内容の打ち合わせ、撮影後のお写真セレクト、アルバムへの販売促進、撮影データの修正や発注・仕上げなど、業務は多岐に渡ります。

カメラマンや各スタッフとの連携が欠かせないので、チームワークやコミュニケーション能力、臨機応変な対応力が求められるでしょう。

子供が好きな方や、子育て経験を活かしたい方、縁の下の力持ちが得意な方、アルバム作成などモノ作りが得意な方には好きを活かせる仕事です。

着物や振袖の販売員

呉服店や振袖ショップなどで来店したお客様に、要望を伺って商品の提案やアドバイス、コーディネートを行います。

呉服や振袖は、普段から着ている洋服とはデザインや性質が異なるため、お客様からさまざまな質問を受けることになるでしょう。
特に、成人式を迎えるお嬢様にとって、初めての振袖選びは不安な気持ちを抱えている場合が多いです。

そのような場面で、自分の知識やセンスをお客様のために、役立てることができるでしょう。

呉服や振袖の知識については、働く前の研修で一通り学ぶことが可能です
業界未経験者の場合でも、安心して始められる求人が多いです。

着付け師

呉服や振袖は、洋服とは違い簡単には着ることができません。
着付け師は、正しい着物の着こなし方を学び、プロの技術でお客様に着物を着せることが仕事です

そのため、着付け教室で着付けの方法を学ぶことから始めることが一般的でしょう。
着付け師の資格には国家資格と民間資格に大別されますが、ほとんどが民間資格です。
具体的には、着付け技能検定、きもの免許、着付け師、着付講師認定証、着物着付け講師などの資格があります。

ただし、実際の求人では資格取得者が望ましいとされていますが、未経験者可能な求人もあり研修制度が充実しています
働きながら、一生モノのスキルを習得することができ、技術を高めていくことが可能でしょう。

着付け師の将来性についても、冠婚葬祭における着物文化は根付いているので、今後も需要は途切れないでしょう。

近年は外国人の着物ブームにより、日本の文化を伝承する仕事として価値が高まっています

ヘアスタイリスト

写真撮影にともなう和装・洋装に合うヘアメイクを行います。

美容師資格取得者、専門学校で着付け・ヘアメイクを学ばれた方が多数活躍しています。
美容師と着付け師のスキルは仕事の幅が大きく広がるので重宝される存在でしょう。

フォトスタジオ・着物・振袖業界の求人動向

「フォトスタジオ・カメラマン業界」「着物・振袖業界」の求人数は、職種によって異なります。求人は常に変動していますが、主に次のような傾向があります。

呉服店や振袖ショップは常に求人がある

呉服店や振袖ショップでは、常に販売員の求人が出ています
正社員よりもアルバイトの募集が多いため、それだけ人員の入れ替えが激しいことが考えられます。

繁忙期と閑散期の仕事量の差が大きいことも理由の一つでしょう。

また、特徴として20代からミドル世代まで幅広い年代の求人があります。
着付けなどは技術がモノを言う世界なので、年齢に関わらず腰を据えて長く働けるでしょう。

スタジオはアシスタントの求人が多い

フォトスタジオや写真館では、スタジオアシスタントの求人が多い傾向があります

複数のスタジオアシスタントがシフト制で勤務をしていることが多く、それだけ人員の入れ替え頻度が多いです。
また、多くの人員を雇い、1人あたりの労働時間を短くした方がシフトに穴が空きにくいため、人が足りていても募集している背景もあるでしょう。

フロント業務全般を担うので、オールラウンダーとして常に需要があります。

カメラマンの求人には偏りがある

カメラマンの求人数は、地域やスタジオの形態によって大きく偏りがあります

アシスタントしか募集していないスタジオが少なくありません。
競争率が高く、十分な撮影技術や実務経験が必須な場合が多いです。

スムーズにカメラマンに転職したい場合は、ポートフォリオや作品の実績提出が必要になりますので、ある程度の撮影技術を身につけておいた方がよいでしょう。

一方で、フォトスタジオや写真館によっては、高度な撮影技術よりコミュニケーション能力や人柄を重視している場合があります
「未経験でも興味があれば歓迎」といった求人もあるので、働きながらアシスタントとして下積みを重ね、専門的な知識と技術、テクニックを習得することが可能でしょう。

まとめ

「フォトスタジオ・カメラマン業界」「着物・振袖業界」の求人の代表的なものとして、カメラマンやスタジオアシスタント、販売員、着付け師、ヘアスタイリストなどがあります。

いずれも共通している点は、お客様の笑顔に立ち会えることです。

誰かを喜ばせることが好きな方には、やりがいに満ち溢れている仕事でしょう
一生に一度のお祝い事に立ち会える喜びは、この業界だからこそ叶う醍醐味です。

なんとなく人生の節目に寄り添う業界で働いてみたいと思っている方や、カメラや和装に興味を抱いている方は、それぞれの仕事内容を詳しく理解することから始めましょう。