営業職は転職がしやすい職種です。
キャリアチェンジして転職を成功させた方も多いでしょう。
ただ、営業職に転職を考えている方の中には「大変そう」「厳しい」といったイメージが先行する方もいるのではないでしょうか。
一口に営業といっても、営業相手、営業スタイル、扱う商品によって営業の難易度が違います。
求められるスキルも異なります。
この記事では、未経験から営業職に転職を考えている方に向けて、営業職の仕事内容について深掘りして解説します。
合わせて、営業職への転職を成功させるポイントも紹介しています。ぜひ参考にしてください。
営業の仕事内容
営業の仕事の基本は、営業戦略を立て、顧客に対して自社商品・サービスの購入を促し、売買契約を取り付けることです。
具体的には、アポイント、商談、クロージングといった段階があります。
転職しやすい理由
営業職は未経験でも転職がしやすいと言われる理由を解説します。
常に求人募集をしていることが多い
営業職は、どのような業界でも必要となる職種です。
営業の仕事は企業の利益に直結するため、多くの企業で求められます。
市場動向に左右されることなく、求人倍率が高い傾向にあります。
すぐに業務内容を覚えられる
他の職種より営業職は、仕事内容をマニュアル化できます。
ロールプレイングを積み重ねることで一通りの業務内容をすぐに学ぶことができます。
そのため、未経験の方だけでなく、30代、40代以降の方も年齢に関わらず転職がしやすいと言えるでしょう。
営業相手と営業スタイルの違い
どのような相手に営業をするのか、どういった営業手法を行うのかによって、営業マンに求められるスキルが異なります。
一つずつ解説していきます。
顧客タイプ
・法人営業
企業の経営者層に営業活動を行うため、ビジネスコミュニケーションの高さが求められます。
法人営業の場合、商談する相手と決定権を持つ人が異なるケースが多く、購入・契約までの期間が長引きます。
成約に至れば大きな金額が動くので報酬も高く設定されていることが多いでしょう。
顧客のビジネスを理解し、根拠に基づいた論理的な提案を行う営業スタイルが中心です。
・個人営業
一般消費者や個人経営の店舗など個人の顧客を対象に営業活動を行います。
顧客との距離が近い分、営業マンの人柄や人当たりの良さから顧客になることも少なくありません
顧客と信頼関係を構築していくことが求められるでしょう。
営業成果に応じてインセンティブ制度を設けている企業もあります。
営業スタイル
・新規開拓営業
新規開拓営業は、「インバウンド営業」と「アウトバウンド営業」に大きく分けられます。
来店されたお客様や自社メディアからの集客は、インバウンド営業です。
顧客からの問い合わせに対応する受動的な営業となる点が特徴です。
最初から商品・サービスに関心を持ってコンタクトを取ってくる顧客が相手になるため、営業マンの精神的なプレッシャーは少ないでしょう。
一方、メールや電話をかけて接点のない顧客や企業にアポイントを取る電話営業、企業や個人宅へ飛び込み営業を行うアウトバウンド営業では、初対面の相手に売り込みを行うため、強い精神力や積極性が求められます。
・既存営業(ルート営業)
取引実績のある企業に対して、先方の担当者と顔を繋ぐことによって、フォローアップ、サポート業務を行い既存顧客との取引維持・拡大を図ります。
現在利用しているサービスの上のプランや、新たな商品の提案(アップセル)をしたり、関連するサービス・商品の提案(クロスセル)といったアプローチを行います。
新規開拓営業よりも、すでに付き合いのある顧客を相手にするため、精神的な負担は下がりますが、クレーム対応や理不尽な要求を受けることも少なくありません。
営業職のメリット
営業の仕事は、プレッシャーやストレスが大きいですが、それ以上にやりがいがあります。
営業職の魅力を紹介します。
人脈が増える
仕事を通して、出会いが沢山あります。さまざまな人と関わって仕事をするので、視野が広がるでしょう。
また、最も近い立場で顧客と接するので、感謝の言葉を直接言ってもらえる場面も多いです。
高収入を得られやすい
成果が数字に表れ、そのまま評価に繋がります。評価基準が明確なので、頑張りが給料やインセンティブに還元されやすいです。
給料だけでなく、人事評価にも成果が反映されるでしょう。
社歴に関わらず早く出世ができる企業もあります。
個人の裁量が大きい
アポイントや商談を中心に1日のスケジュールを設定するため、仕事の段取りや時間管理を個人で柔軟に決めることできます。
営業は色々な場所に行き、多くの人と関わることができるので、1日中座って仕事をすることが苦手な人には向いているかもしれません。
営業職への転職に役立つ自己PRのポイント
営業へ転職する場合にアピールするべき、営業マンに求められる要素を解説します。
ポータブルスキル
営業職は会社の顔です。基本的なビジネススキルが必要不可欠です。
全ての業界、職種、どの会社でも通用するスキルに、ポータブルスキルがあります。
その名の通り、持ち運べるスキルを意味し、「対人力」「対課題力」「対自分力」主に3つの要素で構成されています。
営業職への転職の場合、特定の業界でしか通用しない専門性の高いスキルを持つ人材よりも、汎用スキルであるポータブルスキルが身につき、業務にきちんと活かせる人材を重視する企業が多いです。
ヒューマンスキル
営業職は、対人関係力の高さが求められます。
対人関係の能力を示すスキルに、ヒューマンスキルがあります。
ヒューマンスキルとは、経験によって身についた思考や行動の傾向であり、他者との良好な関係を築き、対人関係を円滑に保つためのスキルです。
営業職は、さまざまな年齢・立場の人とコミュニケーションを図り信頼関係を構築していくため、ヒューマスキルはアピールするべきポイントの一つです。
清潔感のある第一印象、人当たりの良さ、人としての魅力は、営業マンの一つの武器になります。
ストレス耐性
営業職は離職率が高い傾向にあります。
最も多い退職理由は、ノルマに対しての厳しいプレッシャーや対人関係によるものが挙げられます。
新規の営業では、拒まれることの方が多く、それでも気持ちを切り替えて前に進み続ける気持ちを持たなければいけません。
営業マンにはメンタル面の強さが求められます。ストレスマネジメント力をアピールしましょう。
目標達成意欲の高さ
営業職は、会社に利益をもたらすことが使命です。
個人やチームに売上げ目標数値が設定され、目標達成を遂行することが営業マンの評価されるポイントです。
意欲をアピールするだけではなく、目標達成に向けた具体的なアクション、エピソードを説明しましょう。
営業経験のある方は、実績数値、客観性のある評価を盛り込み、営業未経験の方は、これまでの仕事の取り組み方、問題に対する乗り越え方などを交えて説明できると説得力が増します。
まとめ
営業の仕事について解説しました。
仕事の内容、営業マンに求められるスキルを理解し、面接時に上手くアピールすることができれば異なる業界、異なる職種からの転職もスムーズに成功するでしょう!
他のコラムでも転職に役立つ情報を多数紹介しているので、ぜひチェックしてください。