カメラマン・フォトグラファーの求人の種類は?業務内容や待遇も合わせて解説

カメラマン・フォトグラファーの求人の種類は?業務内容や待遇も合わせて解説

カメラマン(フォトグラファー)の働き方は、撮影する被写体、使用目的、雇用形態によってさまざまです。
では、カメラマンの求人にはどのようなものがあるのでしょうか。

この記事では、カメラマンのよくある求人5種類を紹介したうえで、仕事の内容と待遇、カメラマンの仕事に将来性があるのか解説していきます。

カメラマンを目指している方、カメラマンの仕事に転職を考えている方におすすめの内容です。

カメラマンの求人は、どんな企業が出している?

カメラマンの働き方には、大きく分けて2つの働き方があります。

  • 会社に所属して働く
  • フリーランスとして独立して自分の名前で働く

ここでは、会社に所属して働く場合、どのような働き先があるのかみていきます。
カメラマンには、さまざまな専門分野がありますが、求人数が多い5つの就職先を紹介していきます。

1.広告制作会社・広告代理店

「商業カメラマン」として、広告宣伝を目的とした写真を撮影します。

被写体は、芸能人やモデルからECサイトに掲載する商品など多岐に渡ります。
クライアントと打ち合わせを重ねて、意向に沿った撮影を行います。
現場の進行管理、画像編集スキルを同時に求められることがあるでしょう。

そのため、一定の実務経験がある方を歓迎する傾向にあります。

もちろん未経験の場合でもアシスタントの募集は多数あり、撮影技術だけではなく幅広いスキルを身につけることができるでしょう。

2.新聞社・出版社

「報道カメラマン」は、新聞や雑誌に掲載するニュース記事の写真を撮影します。

事件や事故現場、スポーツ、政治、文化など、決定的瞬間の写真を撮影するため高度な知識と技術が求められます。

学校で学んだ方、一定の実力を有する方が、企業の専属カメラマンとして勤務することが多いです

3.フォトスタジオ・写真館

マタニティフォト、お宮参り、七五三、成人式といったライフイベントに寄りそった家族の写真撮影や、個人の証明写真などを撮影します。

撮影する写真の多くは、お子様の笑っている表情や家族の繋がりでしょう。

サポート体制が充実しているスタジオでは、未経験の方やカメラ初心者の方を歓迎する求人が多くあります。

4.結婚式場・ブライダルサロン

「ブライダルカメラマン」や「ウェディングカメラマン」と呼ばれ、前撮りや結婚式当日の新郎新婦の特別な1日を撮影します。

式場に社員として勤めるカメラマンもいますが、業務委託契約を結びフリーランスのカメラマンが提携している式場に派遣されることもあります。

カメラマンの撮影を補助するアルバイト募集もあり多様な雇用形態の求人があるでしょう。

5.個人の写真事務所

名の通ったプロのカメラマンは、フリーランスに転身して個人の事務所を設けていることが多いです。

被写体は、それぞれの写真事務所によって得意分野があります。
個人の名前で活動する事務所から、カメラマンが多数所属するような事務所もあるでしょう。

プロカメラマンのアシスタントの場合、撮影に関するサポート業務全般を行う求人が多いです。

プロのスキルやテクニックを間近で学ぶことができたり、コネクションを得ることができるので、独立を考えている方は将来に繋がる経験を積むことができるでしょう。

カメラマンの業務内容

カメラマンは、ただシャッターを切るだけではなく撮影以外にも、さまざまな業務があります。カメラマンの主な仕事の流れをみていきましょう。

仕事の受注

会社員であれば、仕事の依頼が割り振られるでしょう。
しかし、フリーランスの場合は、営業を行い自ら仕事を受注するところから始まります。

要望をヒアリング

お客様と、撮影内容、撮影用途、撮影場所、報酬、レタッチの必要性、納品形態など依頼内容を詰めていきます。

撮影準備

撮影に欠かせない光の当て方や、写真をより良く見せるための構図を考え、背景や小物など依頼内容に合わせた機材のセッティングを進めていきます。

撮影の進行

被写体が人物の場合は、コミュニケーションを図りながら撮りたい表情を引き出します。
物撮りの場合でも、魅せ方を考えながら撮影を進行していきます。
撮影はタイムスケジュールに基づいて進められるため、時間内に終わらせることが求められます。

撮影した写真の編集・レタッチ

膨大な数を撮影するので、撮影した写真を選定していく必要があります。
その後、写真に加工編集を施すレタッチ作業を行い、納品方法にあわせて商品を提供します。

このように写真撮影だけではなく、仕事の受注、撮影機材の準備、撮影の進行から手配まで行うディレクション業務、レタッチ作業、撮影した写真の納品または販売を行います。
分業している働き先もあれば、一連の流れを全てカメラマンが行うこともあるでしょう。

カメラマンの待遇

待遇面においては、ある程度の規模の大きいスタジオ、専属カメラマンとして会社に所属する方が期待できるでしょう。
残業手当や早朝・深夜の時間外手当が基本給に上乗せされることが多く、福利厚生も充実しています。

アシスタントについては、給与や待遇面は見込めないかもしれません。
勤務先によっては、時間外労働が多いこともあるので、各種手当がつくかどうか、あらかじめ調べておくとよいでしょう。

カメラマンの年収や、年収を上げるための方法はこちらの記事でも紹介しているので参考にしてみてください。

カメラマンの年収とは?撮影技術や経験年数で変わるの?カメラマン・フォトグラファーの仕事内容について解説!どんな種類があるの?気になる年収はいくら?

カメラマンに将来性はある? 

写真や映像は、最も説得力と共感性のあるビジュアルツールです。
技術の進歩により、誰でも撮影に親しみやすくなったとはいえ、やはりプロに撮ってもらった写真は技術力が異なります。

今後も、ビジュアルツールの重要性は高まっていくと考えられるので、カメラマンの需要も増えていくと予測できるでしょう。

カメラマンのキャリアパスを考えたとき、撮影技術だけではなく得意とするスキルを複数持ち、掛け合わせていくと活躍の場が広がるでしょう。

まとめ

この記事で紹介している仕事以外にも、さまざまなカメラマンの求人があります。

数多くの求人情報に触れて選択肢を広げることが大切です。
もしくは働きながらコネクションを得てさまざまな仕事に繋げていくことも一つの手かもしれません。

他のコラムでもカメラマンの仕事に関する情報や転職に役立つ内容を紹介しているので参考にしてみてください。