着物の出張着付けの仕事を徹底調査!求人の探し方や請負相場を紹介

着物の出張着付けの仕事を徹底調査!求人の探し方や請負相場を紹介

近年さまざまな着物の出張着付けサービスが登場していることをご存知でしょうか。

依頼者は、より身近に、そして手軽に出張着付けサービスをお願いしやすくなっています。

この記事では、人気が高まっている出張着付けサービスについて解説していきます。

着付けスキルを活かしたい方、出張着付け師として働いてみたいと考えている方に特に役立つ内容となっています。
ぜひ最後までお読みください。

出張着付けサービスとは

お客様が指定する場所に出張し、着付けを行います。

ご自宅の他、宿泊先ホテル、結婚式場、美容室など着物を着用するシーンに合わせて、さまざまな利用方法があります。

着付け師が出張することで、利用者の移動の負担を減らし、お支度の時間を短縮することができる点が出張着付けの最大のメリットです。

主にどのような方に利用されている?

出張着付けサービスはどのような方に、どのようなシーンで利用されているのかを解説します。

小さいお子様がいる家庭

近年、子供のハレの日を着物姿で迎えたいというお母様が増えています。

数ある出張着付け依頼の中でも、特にお子様がいる家庭での需要が大きいです。

例えば、お宮参りでは、生後数ヶ月の赤ちゃんを抱えたお母様の着付けや、七五三では、お子様の着付けと同時にお母様の着付けも行えるので、小さいお子様のいるお母様に支持されています。

移動の手間を掛けたくない方

朝早いご予定の場合、早朝から開いている美容室はなかなかありません。

着付けを行う場所へ多くの衣装を持ち込み、移動することも一苦労です。

自宅での着付けは、お客様がリラックスしたなかで、落ち着いて行うことができます。

結婚式の参列や、ご友人たちで袴を着用する場面などの複数人での着付けが必要なとき身体的に移動に負担が掛かる方などさまざまな場面で利用されています。

出張着付けの料金体系の相場は?

出張着付けの料金は、着付けする内容によって金額が異なり、おおよそ5,000円〜20,000円が相場だと言われています。

もちろん地域差、サービスの質によって金額に幅があるでしょう。早朝料金や交通費が加算されることもあります。

具体的な金額は以下の通りです。
複数の出張着付けサービスの料金体系をもとに平均を算出していますので、請負相場の金額として参考までにご覧ください。

  • 黒留袖・色留袖 約7,000円~
  • 訪問着・色無地 約6,000円〜
  • 喪服      約6,000円〜
  • 紋付袴     約6,000円〜
  • 振袖      約10,000円〜
  • 七五三     約4,000円〜
  • 浴衣      約4,000円〜

出張着付け師の需要が伸びている理由

出張着付けサービスの人気が高まっている理由と出張着付け師の需要が伸びている背景を解説します。

ロケーション撮影の増加

近年、ハレの日のイベントやシチュエーション撮影などプロカメラマンが出張して撮影する「出張撮影依頼」が増えています。

出張撮影サービスの増加を背景に、着付けやヘアメイクを個々で手配する必要があることから、自宅で着付けができる出張着付けサービスの需要も高まっています。

マッチングサービスの普及 

クラウドソーシング・マッチングサービスの普及によって、個人間同士が繋がりやすくなり、マッチングサービスを利用した出張着付け師の依頼が増加しています。

これまで、個人で出張着付け師として活動する場合、人脈や口コミでお客様を獲得していく、もしくはWEBサイトを自作して集客することが一般的でした。

さまざまなマッチングサービスが増えたことによって、着付け技術を提供しやすくなっています

サービスを利用する側も着付け師の顔が見え、口コミ、ランキングなど、他の利用者の感想を知ったうえで利用できるメリットがあります。

依頼者が要望を相談しやすい

依頼者は、要望に合わせた着付け師を選ぶことができます。

  • 「ヘアセットも可能」
  • 「ヘアセットの中でも日本髪が得意」
  • 「帯の変わり結びが得意」
  • 「車椅子の方への着付け可能」
  • 「男性着付け可能」
  • 「小さいお子様の着付けに慣れている」
  • 「コーディネートの相談歓迎」
  • 「悉皆加工・メンテナンスの知識が豊富」
  • 「着物の立ち居振る舞いを教えられる」
  • 「足りない道具の手配が可能」
  • 「着付け資格を保有」

上記は一例ですが、現に出張着付け師として活躍している方々は、付加価値を積極的にアピールし、差別化を図っています。

また、近年着物のレンタルもWEBで完結し、郵送による受け渡しが進んでいます。

事前にやりとりができ、相談できる点も、着物を着慣れていない世代から人気を得ている理由の一つでしょう。

出張着付け師として働くには?

出張着付け師にはどのような働き方があるのかを解説します。

企業に所属し業務提携・業務委託

出張着付け師を派遣している企業、着付け教室、ヘアメイク事務所などに登録し、業務提携・業務委託といった形態で仕事を請け負うことが一般的です。

個人のお客様からの依頼だけではなく、提携しているホテルや結婚式場に出向き和装の婚礼衣装の着付けなどの派遣も数多くあります。

着付けの仕事は、繁忙期と閑散期があるため、婚礼やシーズンに関わらない写真撮影など幅広く安定した依頼を得たい場合に向いているでしょう。

個人で仕事を受注する

個人で独立・開業する場合、出張着付け師の他、着付け教室を開くことも選択肢の一つでしょう。

ただし、着付け教室を開く場合、教室の場を用意する必要があったり、その他必要な固定費用が掛かります。

一方で、出張着付け師は、固定費用は最小限に抑えることができ、クラウドソーシングやマッチングサービスを利用することで、集客のための費用を掛けずに効率よく仕事の受注を得ることができるでしょう。

実績を積み重ね評判を高めていくことができれば、相場より高い単価で、継続的に仕事をすることができます。

まとめ

出張着付けサービスについて解説しました。

着物に携わる仕事をしたいと考えている方にとって、出張着付け師は誰しもが始めやすく自分のペースで働くことができます。

着付け師の仕事現場は主にハレの場です。

本人やその周りの方々の人生の大切な節目に立ち合うことができ、お祝いの手伝いができるやりがいに溢れている仕事です。

着付けスキルを眠らせたままでいる方は、出張着付け師という働き方でスキルを活かしてみてはいかがでしょうか。

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