カメラマンアシスタントの仕事内容とは？働き方や気になる給与も紹介

カメラマン（フォトグラファー）になるためには、アシスタントとして経験を積む道が一般的だとされています。

とは言っても「カメラマンのアシスタントの仕事はどんなことをするの？」「お給料はどのくらい？」と気になる方もいるでしょう。

この記事では、カメラマンアシスタントの具体的な仕事内容と各業種で求められるアシスタントの役割や、気になる給与事情も掘り下げて解説していきます。

ぜひ参考にしてみてください。

カメラマンのアシスタントとはどんなことをする仕事？

カメラマンのアシスタントは、撮影時におけるサポート全般を行います。

働き先によっては、スタジオ運営のサポート業務（フロント業務や予約受付など）庶務・雑務業務を担うこともあるでしょう。以下、一般的な業務内容を紹介します。

一口にカメラマンのアシスタントと言っても、働く先によってアシスタントの役割が異なります。
詳しくみていきましょう。

出版会社、新聞社、広告代理店、写真館、フォトスタジオといった企業に所属して社内カメラマンのアシスタントを行います。

一例に、写真館やフォトスタジオでのカメラマンアシスタントの仕事内容は、背景の入れ替え、小物のセッティング、ポージングの指示、声掛けや撮影現場の雰囲気作りを主に行います。
お支度の準備、着付け、ヘアメイク、フロント業務など幅広い業務を行う場合もあるでしょう。

スタジオ撮影だけではなく、屋外で行う撮影のアシスタントを行います。

雑誌広告の撮影、結婚式・成人式の前撮り撮影、街並みを背景にした撮影などシチュエーションはさまざまです。

ロケーション撮影（ロケ撮）の仕事内容は、クライアントとの均衡調整、機材の持ち運び、モデルのサポートといった撮影全般のアシスタントを行います。

規模が大きい撮影現場では、日雇いのアシスタント求人の割合が高く、フリーのカメラマンやアシスタントが登録している派遣会社から出向することが多いようです。

カメラマンのアシスタントの他、スタジオ機材の管理とメンテナンスなどスタジオワークの裏方を支える仕事です。

スタジオに勤務して、スタジオマンからカメラの道に進む方もいるでしょう。

スタジオでは、毎日違うカメラマンと接することができたり、一流のプロカメラマンの撮影技法を間近で見れることもあります。
業界へのファーストステップとしてキャリアを形成していく方も多いです。

自分次第で、やりがいや面白さを広げていけるかもしれません。

プロカメラマンの専属アシスタントは、直アシとも呼ばれます。

スタジオマンは、さまざまなカメラマンのアシスタントを行いますが、直アシは一人のプロカメラマンだけについてアシスタントをします。
表立って求人が出されることは少なく、基本的にはスタジオでアシスタント業務を数年経た後、専属アシスタントになる流れです。

師弟関係とも言えるので仕事内容は師匠のサポート業務全般を行うでしょう。
撮影技術だけではなく、クライアントとの打ち合わせから納品までの一連の流れを学べます。

将来、独立を考えている方、プロのカメラマンを目指す方には必要となる経験を積むことができます。

正社員のカメラマンアシスタントの給与は、さまざまな求人情報をもとに算出すると年収200万円代がボリュームゾーンでした。
月給に換算すると16万〜20万円が相場のようです。

実際には16万円以下の求人もあり、アシスタントは修行・研修期間だとみなされ低く設定されています。
ただし、一人前になれば昇格・昇給が見込めるでしょう。

カメラマンの平均年収はおよそ340万〜360万円です。
最初のアシスタント期間は恵まれた給与額でないかもしれませんが、プロのカメラマンになれば技術と比例して収入増加が期待できます。

アルバイトの時給平均は、1000円前後だと言えるでしょう。

ロケーション撮影のアシスタント、ブライダルカメラマンのアシスタントでは、スポットでアルバイトを募集していることもあり、現場経験や技術力によって上限が異なりますが日雇いでは10,000円〜15,000円が相場です。

アルバイトの場合、後任育成のためアシスタントを募集している場合と人材不足のため募集している求人があります。
弟子入りや専属アシスタントのように後任育成を目的としたアルバイトは時給が低く設定されている傾向にあります。

一方で、人員不足のため募集しているアシスタントの求人は平均時給より少し高めに設定されている求人も見受けられます。

昨今では、趣味の延長でSNSに投稿した写真からプロと名乗るカメラマンもいます。

名乗れば誰でも「プロカメラマン」になれてしまう時代ですが、活躍している一流のカメラマンはアシスタントを経て今の地位を築いていると言っても過言ではありません。

カメラマン業界は、人との繋がりから仕事が広がっていきます。
アシスタントとして経験を積みながら、コネクションを得ていく過程も大切だとされています。

また、一定の業界経験があれば、次の仕事にステップアップをする際、仕事の幅が格段と広がるでしょう。

最初は厳しいかもしれませんが技術と経験を積めば、腕一つで活躍できる世界です。この記事がカメラマンを目指す方のお役に立てたら幸いです。