ヘアメイクは、「ヘアメイクアーティスト」とも呼ばれます。お客様の意向やシチュエーションを考えながら、メイクアップやヘアデザインを施す仕事です。
近年では活躍の場が広がっており、メイクが必要とされる場であれば、どこでも技術を活かすことができるでしょう。
この記事では、ヘアメイクアーティストの活躍の場、どのような求人があるのか、雇用形態と待遇についても解説していきます。
ヘアメイクの求人動向は?
最近では、若い男性もメイクに慣れ親しんでおり、年齢や性別を問わず美容に関心が高まっています。
多様なニーズが増えていることに伴い、ヘアメイクアーティストの求人の幅も多様化しています。
ヘアメイクの求人にはどのような勤務先がある?
ヘアメイクアーティストを志望する場合、美容の専門学校などを卒業して美容師免許を取得後、ヘアメイク専門のプロダクションや、ヘアサロンに就職する方が多いようです。
アシスタントの経験を積み実力をつけた後、仕事の幅を広げたり、独立して活躍する方もいるでしょう。
それでは、どのような企業がヘアメイクの求人を出しているのか、各場所で求められるスキルもあわせて解説していきます。
ヘアメイク専門の事務所・プロダクション
主に雑誌・広告に出演する芸能人やモデルのヘアメイクを担当します。
企業やクライアントの意向にそったヘアメイクを施していきますが、流行を提案していくこともあるので、常に最前線の情報をキャッチしていくことが求められるでしょう。
美容室・ヘアセットサロン
美容室や、ヘアセットに特化しているサロンでは、一般の方が結婚式へ参列する際や、お呼ばれのパーティー、特別な日にふさわしいヘアメイクを施します。
着物の着付けを受け付けている美容室では、成人式・卒業式のヘアメイクを施すことも多いです。
その他、メンズセット、華やかなヘアセットなど幅広いお客様の要望に応えるヘアメイク技術が求められるでしょう。
フォトスタジオ・写真館
フォトスタジオは、お子様の七五三、成人式、人生の節目、家族の記念写真の撮影をする場でへアメイクを施します。
様々な年齢層のお客様がいます。
特に、お子様のヘアメイクを施す際は、泣いているお子様をあやして笑顔に変身させることも腕の見せどころ。
高度なヘアメイク技術より、ヘアメイクを通してお客様の気持ちを盛り上げたり、撮影現場の雰囲気を作っていくコミュニケーション能力を要する仕事です。
結婚式場・ブライダルサロン
結婚式を挙げる新郎新婦にヘアメイクを施します。
「こうして欲しい!」という要望に応えて、イメージ通りにスタイリングをする再現性が求められます。
幸せいっぱいな一日をお手伝いできる仕事ですが、晴れ舞台での失敗は許されないため、プレッシャーがのしかかる側面もあるでしょう。
ドレスから着物、白無垢といった洋装・和装に合わせたヘアメイク技術が必要です。
ヘアメイクだけではなく、着付けやお直しなど結婚式当日の花嫁さんの身の回りのお世話を担当することが多いです。
そのため、ブライダルに関する基礎知識とマナー、挙式から披露宴の流れ、アテンドの仕事内容など豊富な知識が必要とされるでしょう。
映像制作会社・マスコミ関連企業
TV、映画など映像コンテンツを製作するプロダクションやマスコミ関連企業に所属してヘアメイクを行います。
出演するタレント、アナウンサー、モデル、お笑い芸人、その方の個性と求められるシチュエーションにあわせてヘアメイクを施さなければなりません。
現場では、タレントやモデルと一緒に動いて撮影の合間に手直しができるように、常にスタンバイしている場面が多いです。臨機応変な対応が求められるでしょう。
また、勤務時間の不規則性から気力と体力が必要です。
化粧品メーカー
自社化粧品の販売促進を目的にイベントの場で実演や、新商品のメイク開発にも携わることがあるでしょう。
高度な技術と専門知識を要するので、有名なヘアメイクアーティストがメーカーに所属することが多いです。
特殊メイクスタジオ・舞台劇団・その他
舞台やホラー映画でよく目にする特殊メイク。
特殊メイクを専門にするヘアメイクアーティストは、専門スタジオ、舞台美術制作現場、テーマパークなどで活躍しています。
近年では、医療の現場でも活躍の場は広がり、「メディカルメイクアップアーティスト」の需要が高まっています。
特殊メイク技術を用いて、先天的なあざや傷跡、皮膚の変色を目立たなくすることを目的としています。
QOLを高めて、日常を明るく送る心のサポートに繋がっています。
主な勤務先に病院、皮膚科、形成外科、美容外科があります。
ヘアメイク求人の雇用形態や待遇は?
ヘアメイクアーティストの雇用形態
就職して企業に所属して働くか、独立してフリーランスとして活動するのか、主に2つの働き方があります。
技術力がものを言う世界なので、一般的には独立するまで、企業に所属して現場経験を積み重ねていくことが多いです。
企業に所属する場合、正社員・契約社員・アルバイト・派遣などの雇用形態があります。
ヘアメイクアーティストの待遇
待遇はプロダクション、企業によって大きく異なります。
特にアシスタントは、下積みを積むための見習い期間だと位置付けされます。
そのため、待遇面が整っていない場合が多いでしょう。
各種社会保険完備だけではなく、残業代(みなし残業)の有無、深夜・早朝の時間外手当てが加算されるかどうか、美容師免許を保有している場合は、資格手当の有無など働き先によって幅がある部分です。
基本給だけではなく、手当ての有無を入社前に調べておくとよいでしょう。
まとめ
ヘアメイクアーティストの働き方や、就職先を紹介しました。
名が通るまではアシスタントとして経験を積み、業界のマナーを学んだり、コネクションを得ていくことが欠かせません。
しかし、今後も多様な分野で需要が高まっていくと考えられ、新しい働き方や求められる場がさらに増えていく可能性があります。
この記事が、ヘアメイクアーティストの仕事に就職・転職を考えている方のお役に立てたら嬉しいです。
ぜひ参考にしてみてください。